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COLUMN
コラム

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事件について触れておく。
vol.3
DATE:2019.06.06 WRITER:村山 賢

 事件の被害に遭われた方々、ご家族、関係者の皆様に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 あの事件の速報を目にしたとき、ひきこもりびとに対する社会の反応が良くない方向へ向かうのではないかという危惧が頭に浮かんだ。そして、事件以来、TVにも新聞にも「ひきこもり」という言葉や文字が溢れ出した。それもすごーく安易な使われ方で。普段からひきこもりびとと接している僕にとって、あの事件とひきこもりをイコールに結びつけることは全く出来ない。まるで別次元の話だ。事件について、色んなメディアから受けるコメントの依頼は全てお断りをした。それは、ひきこもり支援者のひとりである僕がコメントすることで、「ひきこもり=事件」とされるのが嫌だからだ。別次元の出来事に対して、軽々にコメントなんて出来ないし、すでに様々な団体がコメントを発表してもいる。メディアにはあのコメントをもっと取り上げて欲しい。
 僕の事務所に来る元ひきこもりの人とか、そろそろ抜け出そうかなーとしている人は、みんな繊細で、優しくて、いい人が多い。たぶん、ほとんどのひきこもりびとがそうだと思う。だから、ひきこもるのだ。事件以来、ひきこもりびとのご家族から事務所への問い合わせが増えた。あれだけひきこもりをネガティブに報道された後だけに肩身が狭い思いをされていることだろう。これ以上、ひきこもりびと、ご家族を追い詰めるような報道は控えてもらいたい。もっと、ひきこもりびとを理解してもらいたい。ひきこもりをひとつの集団としてカテゴライズしないでもらいたい。そんなことを思う。
 ひきこもりびとやご家族はどんどん支援をやっている人を頼って欲しい。すぐに解決することは難しいかも知れない。でも、声を上げ続けて欲しい。社会から孤立しないために。社会が存在を忘れないために。これ以上、ご家族だけで悩まないために。
ひきこもりびとは悪じゃないっ!!